劇場公開時に駆けつけたのに、人生初の“機材不良により見れない”という憂き目にあった何とも思い深い作品。まあ、オープニングが終わりすぐに画面が止まったので半端に終わらず済んだのが不幸中の幸いだが…。
まあそれはさておき配信でようやく鑑賞。少しでも映画館の感覚を味わうため部屋を暗くして。
お話としてはとある殺し屋がミスをし、クライアントに徐々に迫っていくというシンプルというか、陳腐というか大きな捻りもない話だが、そこはフィンチャー。
映画のルック（そして一流俳優陣の演技）だけで高い完成度にもっていったな、という感じでスイスイと見れてしまった。
とにかく、映るシーンすべてがバシッと決まっている。そして映画はこれだけでなんか見れてしまうんだな、と思った次第。
主人公がプロであることに変わりはないのだが、ナレーションで自分の流儀（予測しろだの、情をかけるなだの）を何度も復唱するくせにあんまりその通りできてないトラブルが起きるのはほとんどコメディで御愛嬌だった。
