ミツバチと私のDJLastChristmasのレビュー・感想・評価

性自認に揺れる8歳の子を巡るクィア映画。
タイトルとスペインという舞台から、どうしてもビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』を思い出すけれども、描くテーマは全く異なる。
(昨日観た『正欲』のように、)ここでも世間体を気にする大人と感受性豊かで素直なこどもという対立構造。唯一の理解者はおばさんであり、おばさんはミツバチを媒介としてルシアに語りかける。ルシアはマクガフィンであるミツバチの巣箱を4回ずつ叩いて、「ルシアだよ」と語りかけた。昨日観た『正欲』はなんだったんだと思うくらい清々しい映画。