しろめ

パッセージのしろめのレビュー・感想・評価

パッセージ(2023年製作の映画)
4.9
三者三様の、切実な性の流動性を描く。ありがちで善良なゲイ(バイ)のほっこりストーリーではない、剥き出しの感情で紡がれる物語に新鮮味を感じた。フランツ・ロゴフスキの着ている洋服がどれもおしゃれでバキバキに際立っていた。

映画のラストで、無我夢中で遊ぶ子供たちの横を通り過ぎるフランツの姿がエゴの塊である彼自身を象徴していると思った。

アイラ・サックス監督は次回作?もベン・ウィショーとタッグを組んでゲイの映画を撮るらしい。たのしみ。

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映画館で鑑賞中、フランツ・ロゴフスキとベン・ウィショーの渾身のセックスシーンで笑ってた女性が居た。男女のセックス表象だったら笑わないはずじゃん。気分が悪かった。
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