しろめさんの映画レビュー・感想・評価

しろめ

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非常に残念なオトコ(2023年製作の映画)

4.5

主人公は日系ヘテロ男性だけど親友役にレズビアン女性が登場するのがこれまでの王道ロマコメと真逆設定(ヘテロ女性にゲイの親友)で新しい。
随所に日本や映画ネタ、クィアコミュニティへの連帯を感じさせる要素が
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ニュー・オリンポスで(2023年製作の映画)

3.4

ゲイ映画だと思ったら明確にバイ映画だったし、昔の時代の人だから紆余曲折あってだいたい女性と結婚してるんだけど、バイセクシャルのパートナーシップを肯定的に描いているのが良かった(『ブロークバック・マウン>>続きを読む

インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

3.1

うすきみわる〜い演出でドキドキする期待には実に応えてくれるんだけど、統合失調症の名前が出てきてからは一気に冷めてしまった。精神疾患を暗くて何か怖いものと結びつけて描くのはどうなのよ。

君がそばにいたら(2020年製作の映画)

2.4

50代?ゲイカップルの若い頃から現代までの軌跡を辿る物語で若い頃は平坦じゃなかったて事だろうし、90年代もよく描けてたんだけど、ホモフォビアによる親から子への虐待、ヘイトクライム、親族からの偏見描写満>>続きを読む

ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

4.0

マイノリティの伝記映画だけど恐怖を執拗に煽るような演出は無く、BGMも情感たっぷりのサックスやトランペット、ピアノの音色のお陰でしっとりと鑑賞できる。コールマン・ドミンゴさんの熱量と共にあっという間の>>続きを読む

ニモーナ(2023年製作の映画)

4.8

明確にクィアを登場させてクィアの物語を描く映画だが、終始ハッピーなテンションなので健康的に観られる作品としてとても貴重だと思った。今年(2023年)観た中でベストに近い。映画館で観たかったしパンフレッ>>続きを読む

ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

1.8

丁寧に創られてるけどあんま怖くなかったし、ドラキュラが「オレニンゲンクウ‥」系のクリーチャーだったのが草だった。

ドイ・ボーイ:路地裏の僕ら(2023年製作の映画)

3.3

ノワール・クィア・サスペンス映画。

ゲイ(バイ)表象がメインプロットではないものの、同性愛は社会と密接に繋がってる以上、この作品により影を落としていて重みが増していた。

社会問題を重厚に炙り出すた
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ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

4.0

クズなレズビアン2人が主人公。今までこんな映画観たことない&こういう作品を待っていた。『赤と白とロイヤルブルー』に出てるニコラス・ガリツィンの顔芸とコメディ演技も必見。

異人たち(2023年製作の映画)

5.0

ミドルエイジのマイノリティの表象を描いた貴重な映画。過去との関係性を再定義する、クィアのメンタルヘルス映画でもある。

『異人たちとの夏』をどう翻案するのだろうと思ったけれど、ちゃんとアンドリュー・ヘ
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パッセージ(2023年製作の映画)

4.9

三者三様の、切実な性の流動性を描く。ありがちで善良なゲイ(バイ)のほっこりストーリーではない、剥き出しの感情で紡がれる物語に新鮮味を感じた。フランツ・ロゴフスキの着ている洋服がどれもおしゃれでバキバキ>>続きを読む

老ナルキソス(2022年製作の映画)

5.0

札幌の1日限定上映で這うように駆けつけた1本。ヤマさんもレオくんも、父親との関係が明らかに暗い影を落としてるけど、それでも今後の2人を想像できる終わり方で嬉しかった!大画面でありったけのゲイ表象を浴び>>続きを読む

はざまに生きる、春(2022年製作の映画)

4.0

最初は感覚過敏が起きてる表情や、抑揚のない喋り方など、デフォルメされたASDの演技が観ててちょっと辛いかなぁ‥と思ったけど、『エゴイスト』の宮沢氷魚くんに全信頼を置いていたので最後まで鑑賞。

普通に
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

5.0

自分にとって大切な一本になるであろう、公開を楽しみにしていた映画。

映画館出て電車に乗ってても涙が止まらないこんな映画は初めて。メンタルヘルスとクィアの表象がこれほどまでに自然に描かれていることにも
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荒野にて(2017年製作の映画)

4.6

居場所についての物語。

アンドリュー・ヘイ監督のペールトーンの世界観が画面いっぱいに広がり、哀しくも美しい。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

同性愛や発達障害なんて「なにそれ?」って時代に生きてた人が今を生きる話。世代間の物語。

ADHDを診断されたクワン監督がセラピー的に作り上げた作品だということも納得。

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

2.6

ベンプラちゃんとユニークライフのザヒード(ニック・ドダニ)目当てで、映画館で鑑賞。

社会不安障害を扱ってるけど、内容が漠然としていたので、何由来で障害になってるのか(発達障害が原因とか)そのへんに切
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.5

障害などのマイノリティ要素が人喰いのメタファーとして表現されてると聞きつけ、集中して観ようと思ったものの、ホラー部分に気を取られ過ぎて最後までなかなか集中できなかったのが悔やまれる。

期待していたク
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.7

公開日に鑑賞。

ゲイ表象はこれでもかというくらいの解釈一致で申し分ない。日本のクィア映画の新たなターニングポイントになったように感じる。

前半は恋人についてのエゴ、後半は家族についてのエゴが描かれ
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WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

4.5

2011年のゲイ表象が存分に描かれている。

何を描いてるってわけじゃあないんだけど、そこが良い。

あと、アンドリュー・ヘイ監督の、ポール・メスカルとアンドリュー・スコットとのクィア映画が今から楽し
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

5.0

山の美しさと曲が好きで定期的に観てる映画。

繊細な演技のヒース・レジャーと、目で語る俳優ジェイク・ギレンホールが最高(アン・ハサウェイとミシェル・ウィリアムズも良き)。

ジャックの死でイニスが開眼
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

3.8

冒頭でパートナーとの幸せな表象が流れてから過去の回想シーンが始まって◎。

映画『モンスーン』のときもだけど、他の人の感想を見ても難民/戦争の面ばかりがフォーカスされていて、アミンがゲイであることが複
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さよなら、ぼくのモンスター(2015年製作の映画)

3.0

日本で上映当時はプロットに惹かれず劇場には行かなくて今更観たけど、う〜ん‥‥。2015年くらいの映画だから仕方ないとはいえ今観るのは結構ツラいものがあった。

正直、コナー・ジェサップくんの才能と美し
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.0

死を扱ってる悲しい映画なのかな〜‥と思って公開当時は劇場までいまひとつ足が伸びなかった作品。アマプラで鑑賞。

でも観賞後はまさに清涼感でいっぱい!死でさえも一夏の記憶/思い出にしてしまって前に進めよ
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泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)

2.6

父親がゲイに⁉️てことでちょっと『人生はビギナーズ』ぽいなと感じた。

面倒で鬱陶しく思う事柄でもそれだけじゃないんだな〜と思える映画。

トニの「多少の我儘は身体にいいぞ」の台詞が映画イチ響いた。

でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード(2021年製作の映画)

2.5

絵本原作で知ってたのと、実写版クリフォード(とジャック・ホワイトホール)が可愛いいと思い鑑賞。テンポも良かった。

ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.3

身体もメンタルも満身創痍の男性が自分のルーツから癒しや情熱を受けて人生を取り戻していく姿が描かれる。

ペドロ監督はバッド・エデュケーションぶりだったけど自然にクィア要素が出てきてそこも良かった。

トロール(2022年製作の映画)

1.9

ゲームやファンタジー作品でザコキャラ〜中ボス程度として出てくるトロールにフォーカスが当たった珍しい映画。トロール軍団が出てくることを期待したけど出てこなかった。

はちゃめちゃウェディング~世界一の迷惑家族~(2022年製作の映画)

3.5

なんも考えずに観れる映画。
ベン・プラット目当てで鑑賞。

ベンプラちゃん、もちろんゲイの役だけどここまでベーシックなゲイ役は初では‥?

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.5

レティーシャ・ライトさんの抑えた演技も良かったし、ネイモア演じるテノッチさんがW主人公かな?てくらい演技や演出が光ってた。今作のヴィランとはいえ、モンスターでもトリックスターでもないちゃんとした描かれ>>続きを読む

僕の巡査(2022年製作の映画)

3.0

一昔前のゲイ映画ぽい‥と思いきやそこは現代、今の時代にこそ作られるべき映画。結婚という道を選んだクィアの人々にとってはささるものがあると思う。

恋人はアンバー(2020年製作の映画)

4.6

セクシャリティが明確になる前の、プレクィアな状態を丁寧に描いた作品として貴重な映画。

1995年当時にこんな映画があったらなぁと思う。

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

4.7

昔観たけど4Kで観直したら気付くこともわかることも多く、ある種新鮮に感じた。4Kになっても映像快楽度は昔と変わらなかった。

ホモの痴話喧嘩だけの内容と言ってしまえばそうだけど、それがいい。

ほぼ酒
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ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)

5.0

最初観たときはけらけら笑って観れたけど、この映画が好きになって作品に対して解像度が上がれば上がるほど、笑えない、胸に刺さる映画だということがだんだん分かってきた。

これは大人の発達障害の姿を描いた映
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.3

アンドリュー・ガーフィルドにぴったりの役柄かつ、代表作になるといっても過言ではない作品だった。

アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.8

絶望の中でも生きる意味や理由を見つけようとする姿が、とても印象に残る映画だった。これからの自分が生きていくために誰かと一緒に居たいという気持ち。

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