まーぼ

12日の殺人のまーぼのレビュー・感想・評価

12日の殺人(2022年製作の映画)
3.6
物語の導入は殺人事件なのに犯人は誰だ的なミステリーではなく、それを追う刑事たちの進めば進むほど後退する底無しの未解決沼に陥った時に現れる心境こそが主軸の苦い人間ドラマであった。刑事のひとりが吐露した「全て辞めたい。どんどん、人が嫌になる。本当はフランス語教師になりたかった。」という言葉は仕事の種類が異なるサラリーマンにも思い当たる節があり刺さる。なんかこう、苦々しいお仕事映画だった。
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