映画の中の全ての三上愛に心を持っていかれっぱなしだった。特に大学が休みなのに河野君を迎えに行く時の彼女の可愛さは破壊力抜群だった。「勝手にふるえてろ」的な反転には驚きと安堵を貰えた。何よりも無性に「今>>続きを読む
入り組んだ会話で一旦は作り上げられた積み木が暴力的なシャワーで一瞬にして崩される残虐さとエロさに驚愕。まさに劇中他の誰かが言った「頭と心と身体がバラバラな」状態に陥ってしまう。教室における暴力問答も強>>続きを読む
メイがあの男を首締めで殺したりあそこで銃を放つ姿にノアたちがドン引きする表情が印象的。ノアのメイに対する常に懐疑的な表情が今後の展開の肝になりそうな予感。68年版的な音楽や光景がちらりとよぎる感じが嬉>>続きを読む
会話劇を成り立たせる各々の主義主張の騒々しい交差以上に、阿波踊り少女ミクのひたすら寡黙な実行力に惹きつけられた。だからこそ光るラストのポーズ。素晴らしい。女教師と化粧女子の噛み合わなさがどちらの気持ち>>続きを読む
台湾時代のアミのただただ可愛くキラキラした表情が後半再び現れた時にはただただ哀しくて悔しい表情に反転する切なさに落涙。清原さんも素晴らしかったが、ジミー俳優の10代30代の演じ分けも神がかっていた。そ>>続きを読む
多重スパイものなので、中盤まで彼らの関係がわけわからなくなるくらいが終盤面白い。バラバラにされた時系列も、それぞれ印象的な画を文字通りパズルを埋めるように再登場させる事により鮮やかな「そういう事だった>>続きを読む
レンタル10年延滞に思わず吹いた。というか、TSUTAYAに返却という光景が妙に懐かしかった。ネコが戻ってきてよかった。映画館の中のあの光景を眺めながら僕らの見ている映画も閉じていくあれ、けっこう稀有>>続きを読む
金の為ならなりふり構わず金持ちに寄生する田舎から地方出身のメンヘラ女をオードリー•ヘプバーンが演じる事によりそれら要素が見事に無きものになる奇跡。アジア人蔑視、動物虐待、万引、何処でもポイ捨てなど黒い>>続きを読む
捨て去ろうとしてもまとわりつくような優しさが滲み出る辰巳の表情に痺れまくり。あおいがお姉さんとの彼氏共有の思い出話をする劇中唯一の安心できる場面の二人の表情が微笑ましくも切なかった。
コングが本当にいい奴で男前だった。言葉は発しないけど表情が実に雄弁だ。たまに現れる人間たちは色々話してるけど全く響かず頭に残らないのにね。怪獣たちはみんなめちゃくちゃデカいはずなのにみんなデカいので普>>続きを読む
結局、登場人物はひとりだったのか。底無しの孤独に沈められたが、一筋の希望も。主人公のお父さんの演者がリトル・ダンサーの少年くんと聞いて思わず驚きの声出た。
4人のバランスが色んな意味で最高すぎる。中盤以降、場面場面で4人が入れ替わり焦点当てられる度に不思議なテンションが上がる。ペ•ドゥナのバンド勧誘に対するいい加減な返答や松山ケンイチとの対峙、「元カレ?>>続きを読む
中学生の夏帆が驚異的に可愛い。「東京よりも田舎の方が好きな事に気づいただけでも勉強になっな」という先生の言葉が染みた。番外編のような位置付けで展開される佐藤浩一と岡田君のお母さんとのくだりが何とも言え>>続きを読む
中条あゆみが江口のりこに初対面でいきなり母親口調で躊躇なく「ゆうこちゃん」と呼んだ時点でこの映画の満足度を保証してくれた。あとは雪だるま式に心が温まるばかりだった。江口のツッコミが声スピードともに芸術>>続きを読む
ポスターや出演者から得たイメージと全く異なる苦さのが不思議と心地よかった。大人は各々少しずつ狂ってた。あの若いふたりもいずれ大人になればどこか狂う。だからこそのラストシーンの尊さ。
俺の獲物に手を出すなとばかりにそこかしこに現れる貴公子の行動の種明かしの場面が実に韓国映画らしくて痺れた。あの子憎たらしい女子高生は最後めちゃくちゃにして欲しかった。何かのプロになりたいと思わせてくれ>>続きを読む
罪を犯しても自分の代役が代わりに死刑を受けてくれるというどこかドラえもん的な世界観にミアゴスのスパイスをまぶしたような映画だった。かなり遠いところに連れていってくれた感満載。(新宿ピカデリー)
表紙はホラー的だが女性たちの解放を応援してやまない見事な連帯物語だった。モラハラ夫の日常何気ない言動がとにかく気持ち悪い。あの積み重ねで世の既婚女性は日々少しずつ精神を殺されているのか。反面教師にしな>>続きを読む
全部、あの親父のせい。母親もそうだが、トラブルの際に全部「お前たちで処理しろ」って何。ザック•エフロンのリアルレスラー化が本当に凄い。当時の有名レスラーの再現度にも拍手。辛い内容だったが最後に示された>>続きを読む
伊勢谷友介さんの公開禊ぎ映画。あんなに殺されて赦せないわけがない。おかえりなさい、どうやっても画になる映画俳優さん。
なんにも考えずに観て笑えるオッペンハイマーの後に入れて最適な映画だった。相当な美男美女な主演二人があれだけ振り切れるコメディだが日本でこれが出来るのは誰と誰だろう。たかがこういう所にも韓国の映画偏差値>>続きを読む
NHK映像の世紀のおかげで全く迷子になる事なく楽しめた。トルーマンの「あの泣き虫を二度と連れてくるな」も出た。オッペンハイマーは未来を予言出来る。そして地球がまるまる吹き飛ぶ事も予言していた。どんなホ>>続きを読む
60年代米国における女性の扱われ方に閉口。力強く見えた女性連帯も仲間うちで温度差があり小競り合いが絶えなかったのがリアルだった。それらを束ねるシガニーウィーバーの重厚な姉貴感がたまらなくカッコよかった>>続きを読む
序盤の雰囲気に油断していたら中盤のあの回顧で思いもよらない角度から重いパンチを食らってしまった。今はとにかく次章が見たい。あのちゃんの憑依力に鳥肌。
寝取られる瞬間のエロさの破壊力に気絶しそうだった。末路はやはりそうなるかからのラストのあの光景に少し安堵。言葉を発せない代わりに表情や行動、そして自らの意思の強さに主人公の真の雄弁さを食らった。とにか>>続きを読む
登場人物全員狂ってる映画にハズレなし。妹の姉•佐藤江梨子への見事な下剋上にも痺れたが、個人的にはあの変な家族たちから逃げる事なく笑顔で食い下がる永作博美に魅了され常に釘付けだった。永瀬との初めてを成就>>続きを読む
深田恭子の破壊的な可愛さと土屋アンナの神々しいばかりのカッコ良さに釘付けの100分を映画館で体感できた幸せ。群れる事なく独りで生き抜こうとするふたりに不思議な勇気を貰えた。目黒シネマには映画の中の深田>>続きを読む
物語の導入は殺人事件なのに犯人は誰だ的なミステリーではなく、それを追う刑事たちの進めば進むほど後退する底無しの未解決沼に陥った時に現れる心境こそが主軸の苦い人間ドラマであった。刑事のひとりが吐露した「>>続きを読む
キョンキョンと土屋さんのナレーションが実に良い。今まであまり興味は無かったが、浅草の劇場にも足を運んで見たくなった。塙さんが草野球のユニフォームに絡み若手を叱り飛ばしているところがツボだった。離婚して>>続きを読む
前作では若干コントのように感じた井浦新の若松監督演技が今回は全く違和感なく完璧だった。焼肉屋での4人のやり取りにはまるで自分もそこに同席しているかのように笑ってしまった。
金本の目つきがいい。彼女が井>>続きを読む
どこまで堕ちれば終わるんだという負の連鎖が実に辛かった。登場人物誰ひとり幸せな瞬間の描写がない究極の絶望劇。唯一主人公が希望を託した息子との再出発をも結果的には自らが無きものにしてしまう容赦なき展開に>>続きを読む
一度は封印した忌まわしい過去に向き合い告発に向けて突き進む主人公を遮る様々な壁が胸糞に悔しい。映画は主人公に完全勝利を与えない。安易に我々をすっきりさせない。それはまるで我々に告発の続きを委ねているか>>続きを読む
当初「これって結局‥」的に身震いする感じのミステリーを想像していただけに中盤からの直接的なホラー感に若干テンションが下がってしまった。横溝正史の世界に突入後のあの人の登場には驚かされたが。ボランティア>>続きを読む
ダイアン•キートンとリチャード•ギアのこんな風に歳を重ねたい大人たちとしての完成度が凄い。元気なスーザン•サランドンも見ていて嬉しくなる。今、劇場でかかっている「テルマ&ルイーズ」で若かりし彼女をチェ>>続きを読む
アカデミー賞受賞作品を後追いする時間があればこの映画を見ろと叫びたくなった。日本映画はゴジラだけじゃないぞ。手に汗握るサイコパス合戦に痺れまくり。序盤の偶然目撃のくだりだけでも充分面白いがほんの入口エ>>続きを読む
最初から最後までどの場面を切り取っても決まりまくる画を坂本龍一のあの独特な音楽が妖麗に運んでくれた160分に酔いしれた。傀儡という言葉は溥儀が教えてくれたと言っても過言では無いが、傀儡状態における彼の>>続きを読む