このレビューはネタバレを含みます
画から色味まで結構好き。東京綺麗すぎ。あと音楽のチョイスが最高だ。
映画見ても、結局主人公のことについてほとんど知ることができなかったのが結構印象として残った。それでも感情や行為で推し量ることができるというような感じ。
住んでる世界が違うという言葉をしっかり肯定している作品は、初めてかもしれん。主人公が無口で言葉が足りない（会話としても作品としても）印象を感じる時もあったけど、結局こういう文脈で見てみると十分なコミュニケーション量だったとも感じる。それに相対する人物によって量も変化することでも補完されていた。
1日の終わりに見る夢の描写？のようなものも、実際私たちが夢で感じるような、淡い輪郭のない記憶の整理的な表現がしっくりきていて良かった。私たちが思い出すのは、地位や場所の変化ではなく、その際に起こる心情の変化だということにも思いを巡らせる機会になったと思う。
生活は感情の葛藤なんだなと。何かの影で人はあり続ける的なこと。
