PERFECT DAYSのレスターのレビュー・感想・評価

公衆トイレの清掃員という、背景に溶け込んでいる影のような職。

孤独な昭和のような生活を送りながら、平山からは社会との僅かな繋がりを大事にしている様子が伺えて、これは繋がりの映画なんだと思った。

ただのルーティンのような日常なのに、退屈せず見入ってしまうのは、さすが名匠。
朝焼けや風景が素晴らしい。

今度は今度、今は今。
と今を丁寧に生きてる平山だけど、時折陰りの感情を見せたりする。

最後の核心とも言える影のシーケンスが堪らなく良い。

シャレオツな公衆トイレも画になるなぁ。