正月に観るのに最適な映画。
近所の映画館にしてはありえないほど、年齢層が高かった。
映画としてとても面白いというか好きなんだけど、日本人は作ろうと思っても作れない感じだと思った。日本にはこんな確立した「個」のようなものは実際には存在してない。一応家族の情報は出てくるしそこへの想いも表されるが、それでも淡々と日々をやっていく(日本の監督だとそれで酒やらなんやらで失敗して云々とかなる←これもまたつまらない)。
西洋人のオリエンタリズムというか理想化な気もする(それも言い過ぎ)
これは「日本」というところで鑑賞したからこういう意見になる。
他方でもうちょっと国の文化みたいなことではなく考えると、こういう生活が重要ですよねってことだとは思うけど…
主人公はよくカセットで音楽を流すが、映画館ってカセットみたいだと思う。懐古趣味的ですらあるかもしれない映画館で観る映画というものは長いし、ケータイいじれないし、ずっと座ってなくちゃいけない。
もはやそれでしか最近は映画を観られないしNetflixとかアマプラの“映画を観ることの不可能さ”と言ったら。
Spotifyは便利だが、音楽って本当はしっかり選んで買って、保存して取り出して聴くのが良いんじゃないのかと思ったりもした。
