レスター

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命のレスターのレビュー・感想・評価

4.0
東京国際映画祭。

ベロッキオらしい作品。

宗教の前には人権も無力なのか、なんという理不尽。
恐ろしいのは本人が意図せず、無意識に、教育という形で改宗してしまう所だ。

恐らく当時の情勢が反ユダヤ教徒であったり、はたまた教皇が叩かれていたりで、揺れていた時代だったのだろう。

日本人からするとちょっと考えられないというか、信仰の自由である宗教が、政治的な権力を持つと必ず火種になるよなぁ…などと思った。

子役は演技の素人らしいが、心の内がわからないような演技が絶妙だった。
ラストも見応えあり。