あこ

四月になれば彼女はのあこのネタバレレビュー・内容・結末

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

108分。

 ん、ん〜〜〜〜〜〜〜??
 ぜんぜん泣けない!!映画館号泣RTAトップランカー(自称)のわたしが泣けないって相当ですよ!!この作品が本来伝えたかったメッセージ、ぜんぜん視聴者に届いてないのではないかと思う。

 10年前の元カノから届いた手紙を辿りつつ、結婚前に疾走した今カノを探す佐藤健(名指し)の話。
 他のレビューにもある通り映像はとても綺麗。世界旅行の風景もそうだし、雪と桜が重なるところとか、明暗のシーン対比もよかった。
 ただそこに至るまでの登場人物の心境や行動が突飛なので感情移入ができない。地雷VS地雷VSダークライって感じだった。

 それぞれの地雷要素を整理する。

 春ちゃん
 ・父親と共依存
 ・藤代と父親を天秤にかけて父親を選ぶ
 ・海外旅行当日にドタキャン
 ・人生に悔いを残したくないというエゴで元カレに手紙送付

 弥生さん
 ・幸せな状態に置かれると逃亡癖発動
 ・空気を読まずメンヘラムーブをとる(このタイミングでそれ言う?みたいなやつ)
 ・元カノの名前で検索→特定→凸

 藤代 ※呼び捨て
 ・なんとなく医学部
 ・なんとなく精神科医
 ・元カノ一生引きずるマン
 ・元カノの思い出を今カノに語るノンデリカシーさ
 ・勢いで弥生さんと一夜を共にする(これ1番許せないです💢)

 混ぜるな危険同士で恋愛してるのでごちゃごちゃ拗れてしまった感が否めないな。

 「写真に何を収めたい?」
 「雨の匂い、街の熱気、人の思い」
 ってやり取りからも分かるとおり、春ちゃんにはどこか詩的な部分があるんだけど、それは手紙にも如実に現れてるんだよね。
でその文章力に、似たようなメンタルを持つ弥生さんがグンと引っ張られてホスピス凸に繋がったんだろうなぁと思った。

 世間一般的に、元カノと今カノが相対しても良いことなんてないんだけど、弥生さんのメンタルだったらそういう善悪?の客観視も無理そう。
ただただ「春ちゃんが藤代に向ける愛に正解があるんじゃないか」って思って、その答えが知りたかったが故の行動だったんだろうな。

 ちなみにわたしが思う愛を終わらせない方法は「ショッキングな記憶で相手に一生消えない傷を残す」ことです。
おまえも地雷やないかい。

 p.s.エピローグの2人がバス帰宅だったので「車で送ってくれたペンタックスは⁉️」となりました。
あこ

あこ