あ

四月になれば彼女はのあのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
-
「君の膵臓をたべたい』以降大流行している”想い人が死別・失踪してから、回想を通して逆再生的にその人が抱えていた秘密が明らかになって...”系映画(この形式に好きも嫌いも無く、結局ストーリーが面白ければ何でもいい派。どうしても話が重くなるこの形式に疲れてきたということもない)。この手の映画の目的は鑑賞者を感動させることで、その役割を”共感”が一身に引き受けているが、今作はそれが全く無く、全く刺さらなかった。俺の人生経験不足なのか、制作側が雑なのか、目の前に座っていたP活中と思われる2人組が終始落ち着きが無かったからか分からないが、刺さらなかった。また、仲野太賀がゲイまたはバイセクシャルの人物を演じており、作中では性的嗜好が所謂”一般的”ではないことについては全く触れられていなかった。その事について最初は「雑に性的嗜好を描くな。使うな。搾取するな」と思ったが、よくよく考えるど”わざわざ説明をしなくてもいいくらい日常生活に溶け込んでいる”ということを描いていたのかもしれない。今はそのどちらとも取れる狭間の時代なのだと思う。前者の感情を抱く余地も無いくらい、このまま真の多様性に向かって時代が進んでいってほしい。
あ