S510

グランツーリスモのS510のネタバレレビュー・内容・結末

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

9/15(金)・16(土)で4種類の形態で鑑賞済み。
個人的なお勧め順は1.グラシネIMAX 2.丸の内ピカデリーDolbyCinema 3.グラシネ4DX

9/15(金)IMAX字幕版で鑑賞。ノンフィクション&ヒューマンドラマ&超絶俄ながらもカーレース&レースゲーム鑑賞が好きな人間なので最高の映画だった。フォードVSフェラーリが好みだった人はこの映画も好きだと思う。自分は見返したくなった。未鑑賞の方は是非。
これがフィクションだったら有り得ないと一笑してしまう物語が現実の話なのだから凄い。リアルとゲームが混じり合った様な演出がめちゃくちゃ格好良かった。
映像への没入感と音声の迫力が最高なので、絶対に初回はIMAXでの鑑賞をお勧め。明日はドルビーシネマと4DXでも鑑賞もするので楽しみ。

グランツーリスモのタイトルだけの情報で観ると決めていたので、出演者にオーリーが居るのはプラスで嬉しい要素だった。ダニーは商業的な人間として描かれていたけれど、師匠役のジャックと良い塩梅でどちらも好きなキャラだった。
ヤンも好感が持てる真っ直ぐな青年で、ドライバー争いをしたメンバーがチームとして集結する展開はベタだけども最高に熱かった。ヤンの身体が実際のレースに耐えられたのも、アスリート向けの食事をしていたからなら更に熱いなと感じた。
古参レーサーやライバルの嫌味な金持ち坊ちゃんは如何にもなキャラだったが、実在している彼らはここまであからさまな性格ではないのだろうなとは思う。
鑑賞時間が遅くてパンフが購入できなかったので、明日パンフを読んで現実との違いを知るのも楽しみ。ヤンさんご本人が自身の役のスタントとして参加していたのもこの映画の面白い要素だった。

好きなゲーム実況者さんがグランツーリスモやiracingをプレイしレースにも参加されていて、それを応援するのが楽しいので、レース自体をもうちょっと長く観たい気持ちもあった。グランツーリスモの開発者が日本の方と知らなかったので情けない話ではあるが、日本人が活躍している姿を見られたのも嬉しかった。
個人的にゲーム実況でレッドブル・リンクの雨のレースが印象深く、ニュルも鑑賞していて一番楽しいコースなので道路の文字が映った瞬間めちゃくちゃ気分が上がったのだが、事故の流れで完全に血の気が引いた。

実況者さんのチームメイトの方が実際のレース事情にとても詳しく、毎回レースの際にコース紹介をしてくれて、その際に車が観客席に飛び込み観客の方が亡くなった話をされていたのだが、この映画の事故の話だとは認識していなかったのでとてもショックだった。
ゲームや映画ではなく現実の話なのだと我々観客側にも突き付けられたようで、ヤンがジャックに後押しされてレースに立ち向かう姿には感動と感傷で複雑な気持ちのまま涙が溢れた。鑑賞後に調べたのだが、2015年3月28日の出来事だったようで、今でもニュース記事が読めるのがとても辛く、カーレースの厳しさを教えられた。

事故後のル・マンでのレース参加やレース内容は現実と一緒の流れだと思うのだが、ル・マンと言えば24時間耐久レースで、ここでもやはりフォードVSフェラーリを思い出した。
シムゲーム仲間の活躍も、事故のPTSDからプレゼントとしたプレイヤーを使っての援護も観ていて熱くなる展開で、ラストの怒涛のオーバーテイクも最高に気持ち良かったし、ジャックの想いが託されてのポディウム獲得はめちゃくちゃ感動した。
ヤンさんが現実で今も健康で活躍されているのが凄い。今後も大きな事故や怪我もなく、レースに励んでほしいなと思う。
明日のドルシネ・4DX鑑賞の後にまたグラシネIMAXで鑑賞したい。

9/16(土)追記:丸の内ピカデリーのDolby Cinema字幕版で鑑賞。エンジンの響きとBGMの低音が心地好く、タイヤカスが散る様子やナイトレースのライト、コース上に出るラインやポジション表示がより鮮明になっていて良かった。
同じ映画館で観たRRRがめちゃくちゃ爆音で高音が耳を劈く勢いで痛くなったことを顧みると、RRRのドルシネの音量バランスはやっぱりおかしかったのではと思う。

同日追加の追記:グラシネのBESTIA:Dolby Atomos字幕版と4DX字幕版で鑑賞。BESTIAはドルシネより低音が良く響いていてBGMのピアノ等の高音がほんの少し耳に痛かった。映像は通常と変わらないので、グラシネだから椅子はふかふかだがドルシネの方をお勧めしたい。
4DXはやはり乗り物と相性が良く楽しかった。丁度中央の席だったが、水の演出が少なく全然濡れなかったので眼鏡でも平気だった。効果をオフにしてしまったかと思ったほど。雨のレースやシャンパンファイトはもっと派手に演出するものと思っていた。雨のシーンは前方だともっと濡れるかもしれない。
前回4DXで鑑賞したマーヴェリックで強打された背中はクラッシュシーンでもあまり強く押されなかったが、その分横揺れがかなり激しかった。風はやや強く多めだった。火のシーンで熱くなる演出はグラシネでは元々無かったのか分からないが、今作では無かった。
S510

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