映画館で見たもん勝ち。レースが題材の映画ってコケることあるのかと疑うくらい、『フォードvsフェラーリ』もこれも最高に刺激的。
文字通り世界最速を競う競技、コンマ何秒の世界、一瞬の躊躇いや判断ミスが生死を分ける過酷な世界に、部屋の中でこもってゲームをしていた3人が挑む。
こんなにchallengingな話が実際にあったんだと胸を打たれた。プロデュースした日産の彼にはマーケティング的な野心がだいぶあっただろうが、挑戦した12人の若者たち、グランツーリスモの創設者、そしてチーフエンジニアのジャックは純粋にこの無謀な賭けに勝機を見出し、走り続けた。
私も少しだけこのゲーム、いやシミュレーターをプレイしたことがあるが、コースから車の内外装、エンジン音、ハンドリングや車体の軽さ、剛性まで全ての精度が抜群で度肝を抜かれた(もちろん本物を知らないから比較はできないが)。
それでもドライバーにかかるGや集中力などは実車に乗らなければわからないところで、それを努力で乗り越えたヤンは本当に凄いな。
相手をまくるときにシフトダウンして回転を上げて一気に追い抜くシーン、エンジン音でもうやられた。最高すぎる。車好きはとりあえず見るべきだな。
あとDavid Harbourの演技良かった。