海老シュウマイ

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。の海老シュウマイのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

これは悪質。ほんとに害悪でしかない。

原作は読んでないので、どのフェーズが戦犯なのかはわからないけど、
同じ原作者の「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」でも書いたように、既存の作品からプロットの一部をパクってきて並べただけ。

そして今回はさらに、それらの因果関係やロジックも省略され、いきなり結果だけが箇条書きされてる感じ。
・女子高生がタイムスリップする
・恋に落ちる
・現代に戻る
・泣く
みたいな。これで企画書通るのほんとに羨ましい。もう記号的とすら言いたくもない。他の作品の記号はもっと良くできてるから。

そして、登場人物の心情や成長の過程も飛ばして結果しか描いていないにもかかわらず、なぜか128分もある。40分から60分の分量しかないのに、誇張なしで。無理矢理尺を伸ばしてるから出撃数日前から30分以上同じことの繰り返しでウダウダしてる。

まず2人の出会いはギャップコメディやろうよ。あんな得体の知れない女が現れたら敵のスパイか敵そのものでしょ。
彼氏に最初は警戒されて邪険に扱われるけど、孤児を火災から助けようとする女を見て彼氏も手伝い二人の仲が深まっていく、でいいじゃんさー。
最初はマズくて残した雑穀米?やサツマイモを段々と美味しく、大切に感じられるようになる、とかやりようはいくらでもあったはず。これで90分におさまる。

「戦争、特攻を今の若い人たちに伝えたい」は理解できるし、そこに恋愛要素を入れるのも百歩譲ってアリだとして、それならそれでちゃんと恋愛させないと。

いつもの「障壁」の難病に代えて戦争で良くね?女子高生が戦時中へタイムスリップしたらエモくね?だけなら、右も左も全方位から、過去/現在/未来の人々すべてから批判されてしかるべき。