好きな監督であるヨルゴス・ランティモスこ新作という事で早速鑑賞。
本作は珍しく冒頭からヴィヴィットな極彩色でコントラストが効いている絵作りという所から始まる。そしてエマ・ストーンの賞を獲ってやろうという気合いの入った演技に圧倒されながらも、本作に置いていかれない様に付いていく格好となった。
女性版フランケンシュタインの怪物とも言える本作で、巷ではメアリー・シェリーの親たちの話をモチーフにしたという事であるが、単純に無垢な女性の成長譚として不思議な冒険の話を楽しめた。
そんな話を中心に女性の自立や性への解放を描いている。特に後者の方が強いのかなとエンドロールのショットの切り取り方をみると思いっ切りそっち方面だったかなと。それに伴う形でエマ・ストーンも惜しげもなく脱ぐ訳だけど、画面上で吐出しなくても演出出来るのでは？と思ったかな。男性器とか見たくないしねぇ。
一方で助演のマーク・ラファロやウィレム・デフォーは相変わらず上手いなと。マーク・ラファロの愚かな男性性全開のキャラクターやデフォーの優しいが殆どマッドな科学者と笑ってしまいそうな演技に感心したものだ。
間違いなく鑑賞必須作品でありながら、露出が多いのでそこ点は要注意だね。
