すずきじみい

哀れなるものたちのすずきじみいのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.8
  
監督: ヨルゴス・ランティモス
脚本: トニー・マクナマラ
原作: アラスター・グレイ

とっても面白かった!
どの場面を見ても、退屈な場面がないって位、正真正銘のエンターティメントなのに、あんなにぼかしなしのHシーンが沢山あるのに、人間賛歌でもあり‥‥いい映画観たなぁと幸せな気持ちになれる。
変な例えだけど、『七人の侍』を観た時の後味に似てるなと思った。

後、みんなヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンの事しか褒めないけど、脚本を書いたトニー・マクナマラ氏も凄く上手いと思う。
だって、赤ちゃんから成熟した女性になっていくその場その場のベラの鋭いセリフ、哲学的なセリフ、あれは全部脚本家が考えてるんですよ。
原作の中のセリフなのだとしたら原作者が上手いのだけど、小説はセリフばかりじゃないから、脚本家の技量だろう。