HAYATO

フレーミングホット!チートス物語のHAYATOのレビュー・感想・評価

4.2
2024年95本目
Only on Disney+
オスカーに向けてノミネート作品を鑑賞!(ベッキー・Gの“The Fire Inside”が主題歌曲賞にノミネートされている。)
人気スナック菓子「チートス Flamin'Hot 激辛チーズ味」の考案者で、工場の用務員から副社長にまで上り詰めた実在の人物・リチャード・モンタニェスの実話に基づく味付け(脚色)濃いめのサクセスストーリー
1950年代後半にメキシコ系アメリカ人の両親のもと、ロサンゼルス東部で育ったリチャード・モンタニェスは、10代半ばで学校を中退し、高校卒業の資格がないために就職活動で苦労していたが、やっとのことで地元のフリトレーの工場で清掃員の職に就く。しかし、スナック菓子の注文は減っていき、同僚たちの多くが解雇されていく状況を目の当たりにし、なんとかしたいと考え込んだリチャードは、自分の周囲に「辛い味」を求める人たちが多いことに気づく。
『Gentefied /ヘンテファイド』のリンダ・イヴェット・チャベスと『遠い空の向こうに』のルイス・コリックが共同で脚本を執筆し、女優業の傍らプロデューサーとしても活躍しているエバ・ロンゴリアが長編監督デビューを飾った。
主人公を『アンビュランス』のジェシー・ガルシアが演じるほか、『ガタカ』のトニー・シャルーブ、『メジャーリーグ』のデニス・ヘイスバートなどが出演。
見ている人少ないけどかなり面白い!個人的に大好きなジャンルのビジネス成功もの。
物語は、『アントマン』シリーズのルイスを彷彿とさせる主人公・リチャードのお調子乗りな軽快トークと共に展開されていくのだが、リチャードの妄想に合わせて俳優陣がひょうきんな演技をするのが面白い。散々その手法で引っ張るからこそ、クライマックスの「妄想ではなく現実に成功を手にした」喜びがより強く伝わってくる。
メキシコ系という出自故の差別に遭っていたリチャードが、機転を利かせてメキシコ系の強みである「ファミリー愛」を武器にしてマーケティングする様子が爽快であり、彼らの仲間意識の強さと絆の深さに感動。
多様な人種が共存するアメリカ社会において、人種的マイノリティの市場が持つ影響力を侮ってはならないということを実感した。
チートス食べてぇ。
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