小原ブラス

赤と白とロイヤルブルーの小原ブラスのレビュー・感想・評価

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)
4.5
「今も硬いの?」
「ああカチコチだ。」
「このカチコチ殿下め(笑)」

ここ最近みたラブコメで1番良い!
※急なエロありなので子供との視聴は注意。

まさにイケメン王子様同士の国と国を巻き込む許されざる恋愛。もうBL系としては王道中の王道。もちろん、そんな訳あるかいって都合のいい部分もあるけど、ラブコメなんだから全然いい。夢をみさせてくれてありがとうという感じ。変に複雑化して深さを求めないで、誰がみてもちゃんとハッピーになれる、これこそラブコメだよ。

もちろんLGBT問題もそうだけど、男女問題、人種問題、民主主義問題あたりもさらっと皮肉を効かせて笑いを取れてる。

これ、ヒラリークリントンが大統領だったらってことだなとか、大統領選がこないだのトランプとバイデンのそれだなとか、ヘンリー王子が「王位継承者」と言われた際に「僕はスペアだから」と言っていたり、ちょっと現実とリンクしてるのも、分かるとクスっとなるポイントだ。

2人の確執が埋まって恋に落ちるまでの描写が原作と比べてあっさりしすぎという意見もあるが、これ以上はくどくなる。

シークレットサービスも、執事もいいし、ヘンリーの意地悪兄ちゃんフィリップもキャラ配置完璧。

【豆情報】
あまり細かく触れられていないが、シークレットサービスをしてたエイミーは生まれた時は男性で性転換をしたトランスジェンダー女性。演じるアニーシュ・シェス本人もトランスの役者。トランス女性俳優がトランス女性を演じる。
小原ブラス

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