小原ブラス

雪山の絆の小原ブラスのレビュー・感想・評価

雪山の絆(2023年製作の映画)
4.0
1度は観ないといけないけど、もう2度と観たくない映画。観ていて苦しすぎるから。

ウルグアイ空軍機571便遭難事故の映像化作品。

これまで映画で数々の飛行機墜落シーンをみたことがあるけど、これが1番生々しい気がする。骨が折れるポキポキ音はやめてくれ。

「こんなことになるなら、早めに死んだ方がマシだ」って思っちゃうけど、多分目の前で向き合うと人間の生きることへの執着ってすごいんだろうな。

なぜかドストエフスキーの言葉を思い出す...
「人生は苦痛であり恐怖である。だから人間は不幸なのだ。だが今では人間は人生を愛している。それは苦痛と恐怖を愛するからだ。」さらに彼は「苦しみがあるから人は幸せを知り、感じることができる」とも言っている。

これだけの苦しみを知った16人の生存者たちのその後の人生は、いかほどの幸せだったのだろうか。
小原ブラス

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