あき

プリシラのあきのレビュー・感想・評価

プリシラ(2023年製作の映画)
3.9
満たされているようで、心のどこかに空虚さを抱えた女の子を描いたらソフィア・コッポラを超える監督はいない。
最後に自分の選択をする姿までがソフィア・コッポラムービーの女性像。

まだ少女だったプリシラがエルヴィスと並ぶ姿はチグハグさが際立ったけれど、だんだん顔つきが「エルヴィスの女」になっていき結婚式の写真は見事。美しい。だんだんエルヴィスが求める姿から、自分らしい身なりに変わっていく一連の過程も好きでした。あくまでプリシラ目線の作品なのとガールズカルチャーの監督なので、エルヴィスの描写が物足りないのであればバズラーマンのエルヴィスをセットで観ればいいと思う。

ガーリーなファッション、インテリア、小物たち含め、全てのカットにソフィア・コッポラらしさが詰まっていて、「ソフィア・コッポラの映画」を観た時の満足度が高かったです。
あき

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