このレビューはネタバレを含みます
フランス革命の混乱をおさめ天才戦術家として皇帝まで登り詰め、欧州諸国から恐れられた英雄ナポレオン。このイメージを持っていたので、リドリー・スコット版の今作品ではかなり戸惑った。
最初の妻・ジョゼフィーヌに振り回され、戦地で常に暗い表情のナポレオン。歴史で学んだ優秀な側近のエピソードもないし、2時間半は戦闘とラブシーンにあけくれ、長くも感じずにいつの間にか終わった。
ナポレオンをホアキン・フェニックス、ジョゼフィーヌ役をバネッサ・カービーが演じたが、個人的にはミスマッチではと感じた。
スタンリー・キューブリックが企画し、ナポレオンに関する莫大な資料を収集して脚本まで出来あがりかけていたというキューブリック版ナポレオン映画、実現してほしかった。