1/5に一度ポレポレ中野にて鑑賞したのですが、寝てしまいました。その理由が年末年始疲れと、劇中の水の音が心地よかったからだと、今日になって分かりました。
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杉田作品に共通していることではありますが、余白や科白の行間と、その言葉がゆったりと映画の中にたゆたう相当のミニマリスム映画なので、贅沢な時間を過ごしたような満足感に満ちました。
群像劇。小津のようにオリジナルサイズのスクリーンの中央で、大きく人物を捉える。多くのショットでマスクをつけているからこそ、監督の言うように「目」を意識して見つめてしまう映画でした。
『春原さんのうた』のサチ役、荒木知佳さんにも舞台挨拶でお会いすることができて感無量でした。『春原さんのうた』の「キノコヤ」が登場したかと思いきや、カウンターに立つのはサチ。サチのおじさんもあのバイクでキノコヤにやってきたりして、同じ世界で二つの映画が交差するような嬉しい仕掛けが。サチもおじさんも元気そうにやっていて、こちらまで嬉しくなりました。
豊かな会話、イートシーン、人間の関係性が終始映し出されるので、映画に出てくる登場人物達を羨ましく思いつつ、自分が普段発している言葉に嘘がないか、言葉をないがしろにしていないか、会話という行為に対して背筋が伸びるような気持ちになりました。「余白」を大事にしようと思います。
( 今回は見逃さないぞと意気込んで観ていましたが、劇中映画『偶然と想像』がどこで出てきたのか、また分かりませんでした。)
