前作超えの青春群像劇
映画監督若松孝二の若松プロの若者達の青春群像劇「止められるか、俺たちを」の続編。
こんなコア映画ファンしか知らない（好きだけど）巨匠の周辺のお話に続編が作られるとは予想外。
前作は70年代、今回は80年代のお話。舞台は名古屋の名物ミニシアターシネマスコーレ。やっぱりマニアック😅、、、でも面白かった。前作もよかったけど、今作もいいすね。いや今作の方が好きかも👍👍👍👍
青春ジャックのタイトルは、やっぱり若松作品『性賊/セックスジャック』らしい。これも好き。
🎞️ある名古屋の高校 学生達 校庭にあやしいビデオカメラのセールスマン～はじまり
📖1980年代。映画監督若松孝二は名古屋にミニシアター「シネマスコーレ」を作り、元文芸座の支配人で現在ビデオセールスマンだった木全純治を支配人に抜擢する。シネマスコーレには映画好きの若者がバイトに集まり、その中に、、、高校生井上少年がやって来て若松監督に弟子入りを願い出る～というおはなし
前作同様、若松監督は井浦新が快演。面白い。似てる笑。。。というか若松監督ご本人の映像とかあんまり観たことないから、この井浦新の若松像がもうすり込まれてしまった笑。それくらいインパクト。
シネマスコーレ支配人の木全役：東出昌大も凄い。木全氏ご本人はドキュメンタリーで見たけど、役者がイケメン過ぎね？と思ったけどびっくりするほど木全氏本人な感じ。二人ともイケメンなのにイケメンじゃない役に成りきる。役者凄い。
今回の主人公井上少年は、井上淳一監督ご本人。前作では脚本だけだったが、今作は脚本監督で自分自身を描いている。井上少年を『福田村事件』の杉田雷麟が好演。ポンコツ助監督エピ（期待通りの展開🤣）とか、若松監督の絡みとか凄く面白い。なんか映画とかなんならポンコツアルバイト経験ある人には結構身につまされるお話でよかった。辛いけど面白い。映画を作れるんだけど、、、思い通りに作らせてもらえない😭それが青春ジャック、、、されかな
井上少年と対比的に描かれる、大学の映研学生でバイトの金本：芋生悠いいです。好きな女優。スナックに行くと、田中麗奈がいる！『福田村事件』キャスト陣出まくりです。同じ井上淳一脚本作品。
井上少年と金本少女が、それぞれに映画監督を目指しつつも、前作の吉積めぐみ同様、表現したいことがない問題、撮りたいけど撮れない問題に悩む。映画に限らず少しでも創作活動をしたことある人ならみんな分かる話。
そういう意味ではマニアックな世界の話とはいえ、決して狭い世界の話ではないですね。やりたいことがあるのに、そっちになかなかまっすぐいけない若者のおはなし。誰でもあるある。
前作は結構暗い終わりかただったけど、今作はさわやかに終わる。
なんか3作目の噂も。まだ作れるのか？笑出来るなら観てみたい。
