さかこ

悪は存在しないのさかこのネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

説明会での台詞で提示されるようにバランスが大きな意味を持つ場でそれを崩すようなことが起きるとその歪みは必ず何らかの形であらわれる
→手負いのシカに襲われて死ぬはずだった命1個分を娘ではなく男から徴収する形に置き換えた(便利屋の男は場のルーラーとして恣意的な調整を行うことができた)みたいに超常的な結論とすれば唐突なラストもとりあえず納得はできた

これキリスト教圏だったらすぐ神と接続されてただろうけど日本の里山ってとこがそのへん曖昧にしてくれてるな

溝口や黒沢清っぽいあの幽玄な画面をもっと見たかった

すでに松濤にあった頃を懐かしく感じるBunkamuraだけど、渋谷の駅前にありながら作品のセレクトのおかげでやかましい連中はやってこないから移転後も結構好きかも
予告で紹介される作品が全部、一目置いてる先輩が教えてくれるみたいな、鼻につくけど興味は湧くラインナップで良かった
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