頭良い人が作った作品だな、と。
スロースタートだったからそこだけちょいマイナス。完全な好みだからアレだけど。
物語がどこの方向へ向かうのか分からないまま進み、ようやく掴めてきた頃に突き放される、そんな作品だった。が、見終わってから振り返ると、エンディングのために台詞や類比/対比構造がすべて緻密に計算されているのだろう、と思う。
伏線が至るところに。「高いところから低いところへ」「バランス」「20年に一度⇆鹿が人間を襲うのは滅多にない」「(冒頭シーン)⇆(ラストシーン)」
主人公だけめちゃくちゃ棒読みだし価値中立的だし、浮きまくってる。変な存在感があった
分かったつもりになったことが分からないことよりも良くないことなのかもしれない、と思った