グランピングという施設は最近知った言葉だ。
日本で開業したのは、2015年の事らしい。
昔人口八千人の山間部に住んでいた事があるが、人里離れた地域に宿泊施設はいくつもあったが、それらはホテルやコテージやシャレーと呼ばれていた。
山には山岳会運営のハットもある。
固定式木造簡易宿泊施設にBBQ設備であればそれで事足りる。
水挽町での説明会シーンは、行政の後ろ盾がある都会の開発業者と水を中心に大きな変化を危惧する住民との対立軸。
区長の『上流のした些細なことが、下流に大きな影響を与える』は色々な場面を想像させる。
チェンバロと山鳩の羽についても象徴的に仄めかされていたが、その実わたしにはそれが何を意味するのか解読出来なかった。
話題作の次という高いハードルは思わぬ角度で表現されたが、私個人はこちらの作品の方が余白が多く、興味深かった。
なによりもレンズの中に映り込む自然と音楽の融合は美しかった。
ああでも、コンサル堀口さんは“悪”じゃない?