人権なんてカンケーなし、人は人ではなくコマ。
国を逃れてEU圏ポーランドまでたどり着いた亡命希望者たちを拉致し、有刺鉄線の向こうの隣国へ嫌がらせで送る。人々を兵器として使うという、実際にベラルーシとポーランドの間で起こっていた、や、今も起こってる?問題の映画。
いくつかの視点から描かれる
家族
国境警備隊
運動家たち
国境近くに住む精神科医の女性
それぞれの苦しみが描かれていてみてるこちらの精神もズタズタに削ってくる。
森の中を彷徨い
寒さ、空腹、あらゆる痛みを抱える故郷のない人たち。
迫害の歴史を持つ国だからと言って寛容になれないのが人間という生き物なのか。
原題
GREANBORDAR
人間の境界とした邦題はプロモーションには繋がらないだろうが、よくできてると思う。
どこまで人は非道になれるのだろう。
やられた痛みを我が事のようにとられ得ることは難しいの?