プロレスに疎く、フォン・エリック一家についても知らず、ただキャストに惹かれての劇場鑑賞。
熱血家族によるスポ根愛憎劇が描かれているのだろうと思っていたものの、想像していた以上にきつい展開で、それは家父長制からの“呪い”を解くまでの物語でもあった。
兄弟たちの内面の心理描写の掘り下げが分かり辛く感じたので（ビギナー向けではないと言うか）、劇場映画ではなく10話程度のミニシリーズで見たら、より理解できたように思う。
実際にあった出来事からインスパイアされた作風だったので、一番末の弟の存在が居ないことにされていたり、フォン・エリック一家に配慮したのか映画的な解釈や描写があることを鑑賞後に知ったので余計に。
演じる俳優に関しては誰もが適材適所で好演していたので、アンサンブル賞やキャスティング賞を贈りたいと思えた。
2024/04/10劇場鑑賞
