このレビューはネタバレを含みます
友だちと軽い気持ちで見始めた映画。気がついたらのめり込んでいて、結末はもう圧倒的に予想を裏切られた。
途中、浴槽の水を舐めるシーンは“Call Me By Your Name”に、墓地の上で死を嘆くシーンは”Summer of 85”に似ているなあと感じたが、それ以上に主人公の気持ち悪さが一際際立ち、芸術的の域を越してしまっている感は否めなかった。
とはいえ、伏線回収以前の部分も見応えがあって面白い映画だった。
正方形に近い、イマドキの映画にはないフォーマットの映像も個人的にお気に入りだった。おそらく2006年当時のビデオカメラか何かを使ったのかな。映像の質も程よく荒くて好きだった。
調べみたらEmerald Fennel監督の作品で、”Promising Young Woman”と同じ人なんだね。道理でどんでん返し系なわけだ。