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ビニールハウスのKYOのレビュー・感想・評価

ビニールハウス(2022年製作の映画)
3.5
畳み掛ける負のスパイラルが凄まじい。
高齢社会、介護、少年犯罪、経済格差、女性であること、心に問題を抱えた人達の生き辛さ…社会問題てんこ盛り。
かなり無理のある展開なので少し引いて観てしまった。
主人公もケアされないといけない人なのに、何も悪くなくただ頑張って生きいたのに、救いのなさだけが残った。
男性も被害者ではあるけど、死んだり圧倒的に苦しむのは女性。
名前を間違われる、母親をすり替えるなど社会的なシステムの不在(あるべきものが抜けている)を表現したかったと監督がインタビューで述べられていた。
韓国の社会構造やシステムに投げられた問いは日本も似ているので非常に考えさせられる。
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