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雪山の絆のmemeのレビュー・感想・評価

雪山の絆(2023年製作の映画)
4.2
とても迫力があり良い映画だった。
墜落した飛行機が衝撃を受けて機内が大事故になっているシーンで足が折れている映像が見えてつらかった。
悲劇があって、そのすぐ後に追加の悲劇があって、と次から次に状況が悪くなるため落ち込むしかなかった。みんな薄着で超寒そうだったけど昼間は上半身裸になってる人もいたから暖かい時間帯もあったのかなぁ。

印象的だったのは登場人物の中に非協力的な人がひとりもおらず、みんなが生き延びるために協力していたところ。
俺たちならやれる!みたいなウザい熱血がなくて、自然体で互いを支え合って、けが人病人を疎ましがることもなく気遣い、人肉を用意する人も静かに処理していてその人たちに過剰な感謝をすることなく、ただ生きて帰るために日々を送っていた。
小さな不信感や摩擦(彼が言ったことは間違っていたとか人肉なんて食べるもんじゃねーだろとか)はあるものの、基本的にみんなが穏やかで優しかったのがとてもよかった。

人肉食べるのそんなに抵抗あるか?と思ったこともあったが、私が想像していた人肉は調理済みのものだったので、雪山での氷に包まれた生の人肉は絶対に無理だな。時間が経ってドライフルーツみたいな見た目になっててもきつかった。けどそれがあったから彼らは生き延びることができたのですね。

唇が割れてるのは分かったんだけど手足は無事なものなの?
生き延びた登場人物たちは手足を動かして生活していたけどあんな雪山で革靴などの非防寒スタイルなのだから凍傷になってたり壊死したりしないのかととても気になった。けがした人が傷口から…の描写はあったけど、健康な人は大丈夫だったのか…?

雪山はただひたすら登場人物たちの背景として存在しているだけだった。雪山は何も悪くないけどおそろしかった。
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