黄金ぷりん

雪山の絆の黄金ぷりんのレビュー・感想・評価

雪山の絆(2023年製作の映画)
4.2
過酷、、、
あまりに過酷で
眼を覆いたくなるほど。


飛行機が墜落して
奇跡的に生き残っても

雪山の夜に襲われ
空腹に襲われ
倫理観に襲われ
雪崩に襲われ
破傷風に襲われ
食中毒に襲われる。


微かな希望を見出しても
ことごとく打ち砕かれる。


そんな中でも
互いを励まし合いながら
次の手を常に考え行動し
生きることを掴み取った
彼らはまさに英雄。


この状況で
いがみ合い、奪い合うことなく
人としての理性を保ち続けたのが本当にすごい。


むしろ強まる信仰心。
しかし信仰の矛先はイエスではなく
仲間のために行動する
同志の手に宿る神、足に宿る神、脳に宿る神。

一種の悟りとも言える価値観に
とてつもない説得力がありました。

生かしてくれた仲間を
緑豊かな地面に埋葬するシーンは余りにも美しかった。
冷徹な雪山から
温かみ、そして生命を感じる土地に
埋葬できて本当に良かった。。。




映画としては
ヌマ視点で物語を進めると言う仕掛けが効いていてとても工夫を感じました。



助かってからの食事シーンはもっともっと観たかったです。ずっと観ていたかった。


めっちゃ感動したけど
この監督、インポッシブルの監督なんだ!


眼を背けたくなる実話を
人々に届けると言う意思を強く感じる、、、


普通の生活を送れていることに感謝しなきゃ、、、


観て良かった。
黄金ぷりん

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