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JFK/新証言 知られざる陰謀【劇場版】ののんchanのレビュー・感想・評価

3.9
オリバー・ストーン監督によるケヴィン・コスナー主役の『JFK』(1991年)はケネディ大統領暗殺事件の真相ドラマでしたが、こちらは新たな資料に基づいて同事件を掘り下げたドキュメンタリー。

ストーン監督の執念と情熱で作り上げたと言える大変な情報量が詰まった見応えのある内容になっていました。

もはやアメリカ国民の3/4は実行犯とされたリー・ハーヴェイ・オズワルドの犯行と信じる者は少ない。陰謀による射殺は仮説ではなく事実となったと言えるようだ。

前半は大統領に撃ち込まれた"魔法の弾丸"について細かな情報で裏付けている。

もう一つは大統領の身体に入り込んだ"射創の入り方"の徹底した解明。
後ろから撃たれたとされているが、前から説を訴え明かす。
今になり真逆のことを言い出せるのは、極秘文書が公の目に触れらるようになり様々な分野での研究者が増えたからもある。

しかし、ニュースで何度も流れて目にしている走行中の車で大統領が撃たれたその時の映像。横に座っていたピンクのスーツを着たジャクリーン夫人が、車の後方に四つん這いで逃げたように見えていたが、その時、ケネディの撃たれて飛び散った脳みそ🧠の破片を拾っていたとは?😱
脳みその重さって分かりますか?
成人平均1200〜1500gなんだそうです。
右後方側の脳が吹っ飛んでいてほぼ無くなっていた(当時の医療関係者発言)のに資料では1500gと書かれていた。そんなわけがない。
一つ一つが嘘で固められているのが明確になっている。

しかし、ジョン・F・ケネディのお人柄が素晴らしく、心底世界平和を熱心に考えていた方だったと信じたい。
あまりに立派過ぎてそれを唯我独尊だから阻止したい(CIAとは言いたくないが)取り巻き連中は確かに多かった。

ラスト近く、ロバート・ケネディ・ジュニア(顔は父親よりJFKに似ている)が出演していて、暗殺を知った父親ロバートは、当時の動き(CIAに電話してお前たちなのか?と確認したと)を説明している。
父親も暗殺されたわけだが、伯父がどんなに立派な人物だったかと惜しんでいる姿があった。

アメリカに特に思い入れはないけれど、観終わる頃に涙が込み上げてきた😢
価値のあるドキュメンタリーでした。
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