楽太郎

アメリカン・フィクションの楽太郎のレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
3.5
第96回アカデミー賞脚色賞を受賞した風刺コメディ。白人にとっての理想的な黒人文化について皮肉を交えて描く。テーマは高尚ですが、主人公の家族をメインに描くなど語り口が柔らかいので観ていて嫌な気持ちにならない。また、皮肉で書いた小説が白人に刺さり、30万部売れ、映画化されるというホラ話要素も面白かった。ただ、アカデミー賞をとるほどなのかと言われると判断は難しい。アメリカの差別の根深さを理解していないので、細かいところまで気づけない自分がいるから。解説や批評を読んで、分からない機微を楽しむ映画なんだと思いました。
楽太郎

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