水深ゼロメートルからの楽太郎のレビュー・感想・評価

山下敦弘監督が高校生の戯曲を映画化。90分弱の短さながらほぼ動きがなく、なかなか退屈な作品でした。まんま舞台を観ているようで、映画的感動が少ない。多少破綻があってもいいからもっとフレッシュなものが観たかった気がします。あ、戯曲のテーマと設定は素晴らしいと思いました。高校生がぶち当たる性差の問題を水深0メートルの視点から語る。素晴らしい発想。これを映画化したくなる気持ちは分かる。だからこそもったいないなと感じました。せっかく大人の手が入るのだから、最後に俯瞰の目線があるだけで違ったと思う。