ヴィットリオ・デ・シーカ監督のネオレアリズモ作品。
戦争の傷痕により路上での靴みがき生活を送ることを余儀なくされた2人の少年が運命に翻弄される姿を描いている。舞台のほとんどは少年たちが多数収容されて…
このレビューはネタバレを含みます
デシーカのリアルチルドレン
ヴィットリオデシーカ監督脚本(他四名)。
1946年のイタリアの子供達。
デシーカは、貧しさの中を生きる子供達とそれを操るわるーい大人のどーしょもない…
戦後直後の貧しいイタリアを舞台にして、靴磨きの少年達の馬のオーナーになるという夢とその挫折を描いたネオリアリズムの代表的映画。ネオレアリズムとは、ムソリーニの独裁政治以降に、反ファシスト/レジスタン…
>>続きを読む混乱した戦後の社会で靴みがきをしながら逞しく生きる二人の少年。彼らは固い絆で結ばれた親友であった。しかし、闇商売の手伝いをしたことで警察に逮捕されてしまい…。
同監督の『自転車泥棒』も悲惨で救いよう…
まさに「哀しい結末」。自転車泥棒もそうだったが、当然考えるような結末にはいかない。素人同然の演者を使ったりしても、他の映画にまったく引けを取らない。それがデ・シーカの凄さの一つか。観るたびにぐいぐい…
>>続きを読むすれ違いとそれが引き起こす確執の構築が見事。些細なきっかけで堕ちてゆく様は悪さに憧れる中坊に見せるのにほどよいし。が終盤に向かうにつれ強引な点が多々。勿体ないよなあ。ガキも群衆もロッセリーニとはひと…
>>続きを読む戦後まもないローマ。
社会の底辺に生きる子供達を描くことで、戦争の悲惨さ、子供を利用する大人の汚さなど、敗戦国イタリアの現実を映し出している。
そして映画は悲惨な結末を迎える…
ストーリー的にもラ…