後半、言葉にならない感動がさざなみのように押し寄せてきていつの間にか大波に飲み込まれていた。
ドラマチックで芸術的、エンタメ的な面白さはないけど心に残る。
家族がテーマでありながらもとにかく主人公の主観で描かれる。主人公にとっての両親、主人公から見た両親の気持ち。ときどき両親と気持ちの答え合わせみたいなシーンがあるものの、ベッドの上でパズルをしている感覚。1回の衝撃で簡単に崩れてしまいそうな怖さ。
ストーリー展開自体はベタなんだけど、考えさせられるシーンが多くて忘れられない。
ここまで抽象的な言葉しか出てこないのも恥ずかしいですけど、今はまだなぜ感動したのか整理がつかない。