ロンドンのタワーマンションに住む脚本家のアダム。
同じマンションの住民ハリーと出会った日から彼の日常は変わり始める。
ハリーと出会い固く閉ざされていた心を少しずつ開いていく。
深い関係になるほど12歳の頃交通事故で亡くなった両親のことを思い出し、大切な人を失う辛さと愛の温かさを感じていく。
心安らぐ幸せな時間が永遠に続くといいのに、そう思い彼はハリーのことを両親に紹介しようとするが予想外の出来事が起こる。
眩しくて美しい、かけがえのない時間を表現する映像が素晴らしくて虜になる。
絶妙な色彩や優しい世界、愛と絆、永遠とは何なのか。
思い出を巡るような映画体験で、かなり好きな映画だった。
もし家族が生きていたらこんな話ができただろうか？
大人になった自分を見てどう思うだろうか。
原作を読んだことのない状態で鑑賞したけれど、次に何が起こるか予測できない点や世界観に魅了される過程がとてもよかった。
捻りのあるラストとそれでも全てを受け止め愛する姿に感動した。
心に残る映画で数日経っても忘れられない。
年間ベストに入る予感。
