ロンドンの高層マンションでひとり暮らすアダム。幼い頃に事故で亡くなった両親の面影を探しに生家を訪れると、そこには記憶の中と同じ両親の姿があった。現実と幻のあわいを漂う日々を過ごすうち、同じマンションで暮らすハリーと出会い、アダムの過去と現在がさらにとけてゆく。
大切なものはいつも失ってからそのかえがえのなさに気づくのだ。
でもそんなのってあまりにも悲しい。その気持ちに寄り添ってくれているようで、最後はやっぱり現実を突きつけられたようで、感情がくちゃくちゃになってしまった。
誰もがこの世界を初めて生きる異人であり、うまく馴染める者もいれば、違和感を飼い慣らしながら生きる者もいる。
アンドリュー・スコットとポール・メスカル、好きな俳優が共演してくれて本当にありがたい....。2人の間に流れる空気が暖かくて切なくて泣けた。
