最後にキリストや新約聖書に言及する男性がおそらくキリスト教(アルメニア)側、ヒジャブを着用する女性がイスラム教(アゼルバイジャン)側。
その二人が目指す山頂=「対立する集団間の境界」であり「繋ぐ場所」なのかな、とは思いつつ、
全体を通して理解させる説明がないし、神との対話もあまり宗教的に厳密な内容にしていない。
結局、監督が言うようにストーリーや設定を理解するものではなく、戦争や愛、宗教や生命などの総合的なイメージだと思った。
森や霧に水音や鳥の声、その中にいる人間たちの詩を通して表現される映像としては楽しめたと思う。
具体的に考えるときりがないが、二人の最後の理由がそれでいいのか(あえてそうしたのか?)は気になった