ゴールド・ボーイのびーちのレビュー・感想・評価

事故死を装って義父母を殺した男が偶然現場を目撃した少年たちに強請られる。それを発端に次々と惨劇が繰り広げられていく。資産家の入婿と家庭に問題を抱えた少年少女の丁々発止の攻防は見応えがある。優男だが時折狡猾な素顔を垣間見せる岡田将生はもとより、優等生然とした羽村仁成が次第にその本性を表していく姿がなんとも怖しい。犯行の原因が社会問題にあるのは、松本清張作品に通じるところだが、サイコパスの存在が新旧の違いを生み出している。その存在をリアルに感じられる現代もまた怖しい。

• #サイコパスの青春犯罪映画