とにかく映画としてのルックが
むちゃくちゃカッコいい。
映像のトーン、スタイリング、
セットなのかロケなのか、とにかく美術。
俳優の顔も含めて、
写ってるもの全部カッコいい。
堂々とした風格のある作品だった。
朝食を食べてたお店のタイルと、
尋問するホテルの部屋の壁が
すっごい可愛くて特に印象に残った。
それから、クレジットの出し方も
むちゃくちゃカッコよかった。
画面の上下いっぱいの
どデカい縦書き極太明朝体で
出品人とか、導演とか。
で、３分の1くらいの大きさで名前。
冒頭の広州での犬の演技が凄かった。
CGなのかな？
そんで国民党の建物内にもたくさんの犬。
絶え間ない犬の鳴き声。不穏を煽る演出。
アクションシーンも凄かった。
香港映画を彷彿とさせる
フィジカルコンタクトバリバリの
格闘シーンは見応えあった。
墜落スタントもあったし。
ワンイーボーは、初めて見たけど
確かに超カッコいい。
人気があるのは納得。
ぴっちり横分けがとても似合ってた。
アクションも様になってた。
サタデーフィクションでも描かれた
日本が中国をどうにかしようと
勘違いしてた時代の話。
最後に殺されてた日本の軍人は
戦争に負けてもなお勘違いしたままの
死ぬまでおめでたい人だったな。
遠足気分で軍隊に参加して
死んじゃう華族様とか
犬にルーズベルトって
名付けるパイロットとか
粗忽者が多めに描かれてた。
もちろん問答無用に非道な奴らとしても。
結末については、
日本人だとハラハラして見られるけど
中国の人にとっては、
劇場公開されてるんだから
それ以外あり得ないわなっていう
感じなのかな？
