よよよん

物体 -妻が哲学ゾンビになった-のよよよんのレビュー・感想・評価

4.0
年末に至って今年最高と言える作品に出会ってしまった。ごくごく不思議な描写から映画が始まる、コロナ禍を経験した我々には違和感なく感じる変な病気が流行りだしてる世界で繰り広げられる物語。「人間とは、意識とは何か?」と言う哲学的命題が乱暴に日常に突きつけられ、主人公達が翻弄される様は、滑稽なようでいて非常にシリアス。認知症や人工知能など、非常に現代的なテーマを上手に組み合わせたリアルとSFの融合具合が気持ちよい。
役者の演技も良く、特に哲学ゾンビになっていく妻役の門田麻衣子の演技は必見。