“ベートーヴェンとショパンの会話🎹”
公開時ぶりの鑑賞
劇場公開を含めてこれまで何度も観る機会があったにもかかわらず内容が辛すぎてあえて再鑑賞を避けてきた作品
今回4Kリマスターがされたということもありますが、やはり今観るべき作品だと思い意を決して!
全編にわたって描かれる戦争の悲惨さ
そんな異常な状態で露わになる人間の残酷さ
主人公のピアニスト、シュピルマンは国に命を捧げる選択はせず、ひたすら生きる道を選びます
ドイツ軍将校ホーゼンフェルトが奏でるベートーヴェンの「月光」
シュピルマンが奏でるショパンのバラード
そこにあるのは、敵味方、国、人種を越えた音楽を通した人間同士の会話
この作品を観て感じる、命が軽々しく扱われることへの憤りと、そんな人間同士の会話があってこその“平和”
“平和”というものはただの平穏な状態を指すものではなく、人間が努力して作り出すもの
今世界中で起こっている不幸な出来事
平和な暮らしと生きていることへの感謝
劇中で語られる「生きるか死ぬかは神が決める」という言葉
そしてその“神”は人間の心のなかに存在する
生前教授が語っていた言葉が頭をよぎります
「自分の思い通りに生きたかが大事。人生は長さではない。どう生き、どう死ぬかは個人が責任をもって選ぶべき」
ただ、人知を越えた自然災害や事故で失われる命があるという辛すぎる現実
そんなことを考えながらエンディングでシュピルマンが奏でる「華麗なる大ポロネーズ」に涙が止まらず😢
ポランスキー
(もし事実であれば)人として許されない
行為をしてきた彼が作ったこの作品
色々な意見があるとは思いますが、称賛と批判は相殺されるものではないハズ
と同時に称賛の裏にある愛や感動、そして批判の裏にある悲しみや心のキズをを忘れてはいけないと思います
そんなキャンセルカルチャーについても考えながら、ホーゼンフェルトとポランスキーがダブって見えて…
p.s.
元旦に観た『ウォンカ…』とのギャップが大きすぎて、もう感情がグチャグチャ😥
でもこれが映画を観るということなんだろうなぁと心を落ち着けてます😅