このレビューはネタバレを含みます
農場SF。インターステラーみたいだ。
SFとしてのネタは冒頭で出されていたので、どっちかなあという気持ちで見ていた。結局ジュニアがクローンだった。リプレイスメントと呼ばれていたが。
保安という意味でもやっぱダメだと思う。人権どうなってるんだ。
ヘンとジュニアのぎくしゃく具合がわからなかったが、そのままヘン=女性の抑圧ということだろうか。
ジュニアはヘンの様子を気にかけてるし、行きたくないと言ってる。本物のほうは行ったのに。初めて会った頃の服も覚えてる。本物も覚えていたのか?
馬の納屋に突っ込もうとしたのは、自分が家畜だという本能的な理解から助けようとしてとか?わからん。
今際の際に、ヘンに遠くへ行こうと呼び掛ける。本物は絶対に言わないし、しない。ピアノも本物は好きではなかったが、ジュニアは尊重する。
ヘンが泣きじゃくりながらジュニアにすがり付くところが最高に良い。本物は家畜を見るような目をしていた気がする。楽しんでるような興味深けな感じ。
最終的に偽物をおいて出ていくヘン。偽物だとは気付かないのか。従順な妻であれば良いのか。そうか。
偽物のほうも、ジュニアの右手の甲の傷を見るのが良かった。あのジュニアじゃないんだなと一瞬考える、あの目線すごい。でもこの偽物はジュニアの元にとどまる。
遠くへ行こう、というタイトル良いな。
あと雨。映画内では恵みの雨で尋常じゃなくはしゃぐもので結婚式(雨が貴重だからわざわざ雨の日に挙げたかもしれない)でも降っていた思い出なのに、ジュニアは喜ばない。決定的すぎる。