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水深ゼロメートルからの電池のレビュー・感想・評価

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)
2.0
フードコートとかで、海鮮丼とか売っていて、あんまりクオリティ高くないんだろうなと思いながらも何かの期待込めて買って食べたらやっぱダメで後悔することとか、海鮮丼のカツアゲの状態があるんですけど、映画における青春という要素も、僕にとってはカツアゲの要素の一つだ。なんか観る前からダメっぽいとわかっていても何か期待して観ちゃうわけですが、わーつまんねーとなった。この高校演劇の映画化シリーズって、脚本が凝り固まった説教臭さを入れなきゃいけないルールでもあるんですかね。あの『リンダリンダリンダ』という傑作青春映画を撮った山下監督でさえ、やはり脚本がダメならどうしようもならん(最後の雨が降るところはそれっぽさはあったけど)。唯一良かったのはスカートのエンディング曲くらい。ここ最近、『リンダリンダリンダ』も含めて、『海がきこえる』『エドワード・ヤンの恋愛時代』と傑作青春映画を見過ぎたせいか、落差にがっくりくる。僕が好きな青春の要素ってノスタルジーなのかな。いや、そんなことはないと思う。上記の映画は確かに古くてノスタルジーの要素もあるけど、それ以上のきらめきで埋め尽くされてるから。そんな期待をしつつ、また青春映画を観てしまう日が来るのかもしれない。
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