すずす

水深ゼロメートルからのすずすのネタバレレビュー・内容・結末

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

『アルプススタンドのはしの方』に続き、高校演劇の戯曲を映画化した低予算映画。
8月の暑い夏の一日、ほぼ女子高生4人と女性教師1人で展開されるジェンダー主題の青春ドラマ。

男女共学の徳島南高校の水泳プール。
隣りにある野球グラウンドから、砂が飛んできて、水泳プールの底に砂が溜まっている。水泳講習に参加しなかった女子高生2人が呼び出され、女性教師に砂の掃き掃除を命ぜられる。
1人は、もう直ぐ男女が同じ踊りを踊る地元の連(チーム)で、阿波踊りに出る予定で悩んでいる女子。もう1人は濃いメイクで教師から注意されても、動じない自称JK。
退部するか悩んでいる水泳部のエースが掃除に加勢。野球部男子の声が響く中、他愛もない女子トークの中に、女性特有の深い悩みが語られていきます----

前作(って、何の関係もないけど)『アルプススタンド』にあったエンタメ性では負けていますが、主題の掘り方はこちらの方が深く、女子だけで語られる女性の本音的な展開がジワジワと響いてくる逸品です。
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