すずす

Chan Is Missing(原題)のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

Chan Is Missing(原題)(1982年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

香港出身でアメリカで活躍する事になるウェイン・ワン監督が自費で製作した、シスコの中華街を舞台とするハードボイルド風ドラマ。

中華系アメリカ人のジョーは甥っ子スティーブとタクシー運転手をしているが、2人がタクシー免許の取得資金を預けていたチャンが消えた。交通事故を起こし、姿を消したのだ。
ジョーは警察に頼らず、自ら友人の跡を追うと、中華街でのパレードの際、台湾独立と絡んで老人が殺害された事件との繋がりが浮かび上がる。
チャンの車から拳銃が発見される。スティーブは警察に届け出る様に主張するが、ジャンは友人の為に自分で探し出すときかない。
ジョーには手を引けと云う脅しの電話がくるも、チャンの妻と娘が2人に金を返してくれる、事件は謎のままに終わる。

ミステリーではなく、中国文化の奥深さ、人間の奥深さのドラマとして、物語は語られます。
モノクロ、ノースターで、安っぽい見た目ですが、ドキュメンタリーの様にイキイキした演者に、ミステリータッチの演出は冴えています。

アジア系アメリカ人によるインディー映画の元祖という位置付けから、アメリカ国立映画登録簿へ記載されています。
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