Ki64

悪魔ジン デーモン召喚のKi64のネタバレレビュー・内容・結末

悪魔ジン デーモン召喚(2020年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

キュゥべえ『願い事を決めるんだ!早く!』


色々ツッコミどころあるけど、面白いところもあった。

まず致命的なのが、会話のテンポが悪すぎる。
『死霊匣』『アンガー 閉鎖区域』等の作品でも感じたこのダメポイント、マジで作品全体を悪くしてる。
ゲームで例えると、会話文が表示されたあとボタンを3回(しかもゆっくりと)押さないと次の会話が表示されない、くらいのダルさ。最早バグ。
まるでAIに作ってもらったかのような人間味を感じないセリフを極悪テンポで読み上げていくもんだから、これだけでかなりキツイ。

けど、悪魔ジンがメインメンツの前に現れだした辺りからはコメディーホラーとして結構面白かったりする。
どんな願い事をするのか、悪魔がどんな悪ふざけをするのかを観てくのが個人的には面白かった。
抽象的な願い事をすると大体遊ばれる。完璧な存在になりたい、と願ってあの変貌はちょっと笑ってしまったよ。悪魔のセンスよ。

あとは割と凝った造形の悪魔が目の前に現れても誰一人として悲鳴をあげたりしないこと。
最初の一人二人は『演技ヘタなのかな?』くらいだったけど立て続けに誰も驚かないとなるとじわじわくる。お前ら肝が据わってるな!

最初の犠牲者が出ても特に誰も反応しなかったり、ネックレスの伏線がダサかったり、妊婦をマミーにするつまらなさとか、クライマックスで封印のシーンがもう茶番にしか見えなかったりとか色々ヤバいけど、思ってたよりは悪くなかったかな、って1本でした。


化け物大集合時のみんな動きがカクカクなのお気に入り。
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